Sensor & IoT Consortium

【公開シンポジウム2022】化学センサのフロンティア

イベント日

タイプ


~材料からデバイス、そして光から電気化学検出まで学べる包括セミナー~


IoTの普及と共にセンサの重要性が増している中、先端センサ研究を行う大学とセンサで事業を行う企業との間で協調関係を築き、ビジネスモデルの検討やセンサ技術の検証等の議論を行う場として活動しているセンサ&IoTコンソーシアム。

コンソーシアムが主催する2022年度の公開シンポジウムでは、化学、バイオセンシングで多用される光検出、電気化学検出のコア技術の分野より、最先端の材料やデバイスを創出し高度なセンシングを実現している研究者により、最近の話題をご紹介頂く予定です。

パイオニアを結集した化学センサのフロンティアセミナーとなるよう、講師の先生方をお招きして、リアル・オンラインのハイブリット形式にて開催いたします。

開催概要

1.名称
 化学センサのフロンティア ~材料からデバイス、そして光から電気化学検出まで学べる包括セミナー~

2.主催
 センサ&IoTコンソーシアム

3.代表世話人(オーガナイザ)
 第1部:南 豪(東京大学・准教授)
 第2部:丹羽 修(埼玉工業大学・教授)

4.期日
  2022年11月24日(木)13:00~17:40

5.参加費
  無料

6.開催地
  東京大学駒場リサーチキャンパス ENEOSホール
  〒153-8904 東京都目黒区駒場4丁目6番1号

7.予定参加人数
  会場定員:84名
 ※定員を超えるお申し込みがあった場合、オンラインでのご参加をお願いする場合がございますこと、あらかじめご了承くださいませ。

8.開催方法
  リアル・オンライン配信のハイブリット形式

プログラム

<第1部>

13:05~14:00「ナノ空間包接場に基づく超分子分析試薬の開発」

【基調講演】早下 隆士 先生(上智大学・教授、前学長)

 全く新しい分析試薬を開発するためには、従来の合成化学的アプローチとは異なる新しい方法論が必要である。この方法論として、我々はナノ空間包接場を用いる超分子分析試薬の設計を提案している。本講演では、特に水溶性の環状オリゴ糖であるシクロデキストリン(CD)の包接能を使って、分子認識プローブのCD空洞内での組織構造変化に基づく新しい分析試薬の開発について紹介する。


②14:00~14:35「現場での分析を可能にする簡易型紙基板分析デバイス」

チッテリオ ダニエル先生 (慶応義塾大学・教授)

 紙基板分析デバイス(PAD)に関する研究は、急速に発展している。私たちのグループは、2008 年からこの分野の研究をおこなっている。本講演では、最近の取り組みについていくつか紹介する。特に、肉眼やスマートフォンなどの日常生活で身近なツールで結果を読み取ることができるアプローチに注目する。


③14:35~15:10「極限濃度色素液体材料の創製と高性能化学センシングへの展開」

久本 秀明先生 (大阪公立大学・教授)

 我々は最近、従来固体粉末であることが常識だった色素分子を溶媒に溶解することなく液化した新材料、「色素液体」を用いた高性能化学センシング系の設計・マイクロ分析デバイスへの展開を検討している。ここでは薄膜型およびナノエマルション型センシング材料を創製し、光吸収・発光・フェルスター共鳴エネルギー移動等を利用したアニオン・カチオン・酵素センシングの成果を紹介する。


<第2部>

①15:30~16:25「ナノ・マイクロ電気化学センシング:局所計測とイメージング

【基調講演】末永 智一先生(東北大学名誉教授)

 各種材料の機能は局所的な電気化学的現象を基に発現することが多いので、微小領域の電気化学計測は機能性材料の評価に特に有用である。本講演では、ナノ・マイクロ電極システムを用いた電気化学センシングと電気化学イメージングの最近の流れと、バイオ関連材料やエネルギー関連材料などの局所機能評価に応用した研究について報告する。


②16:25~17:00「探針型デバイスによる電気化学的バイオセンシングの生体模倣システムへの展開」

梨本 裕司先生 (東京医科歯科大学・准教授)

 マイクロ流体デバイス内で細胞やマトリクスを配し、さらに体内の力学負荷を再現することで、生体内の細胞機能を再現する試みが盛んである。このような培養系は、生体模倣システムと呼ばれ、薬剤スクリーニングツールとしての社会実装が期待されている。しかし、生体模倣システムに搭載する、細胞機能を定量的に読み出すセンサの開発は相対的に立ち遅れている。本発表では、生体模倣システムの概要とそのセンサの開発状況、および申請者が取り組んできた探針型デバイスによる電気化学センシングを紹介する。


③17:00~17:35「ダイヤモンド電極による電気化学センサーの展開」

栄長 泰明 先生 (慶応義塾大学・教授)

 ホウ素を高濃度にドープした導電性のダイヤモンドは、優れた電気化学特性を示す次世代の電極材料として期待されている(ダイヤモンド電極)。例えば、環境汚染物質や生体関連物質の簡便、高感度計測が可能であり、最近では、リアルタイムでの有効塩素センサーなどは実用化へも展開している。また、マイクロサイズのダイヤモンド電極により、生体内局所における物質計測が可能であり、例えば脳内ドーパミンや、生体内での薬物動態のリアルタイム計測にも成功している。ここでは、これらのダイヤモンド電極の電気化学センサーとしての展開について述べる。


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