疾病の早期発見・健康管理に向けた解析・センシング技術

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~メタボローム解析による疾患マーカー探索/ウェアラブルセンサ開発と応用~


IoTの普及と共にセンサの重要性が増している中、先端センサ研究を行う大学とセンサで事業を行う企業との間で協調関係を築き、ビジネスモデルの検討やセンサ技術の検証等の議論を行う場として活動しているセンサ&IoTコンソーシアム。

コンソ―シアムが主催(後援:サイエンス&テクノロジー)する本セミナーでは、メタボローム解析技術を用いて侵襲性が低い検体から疾病マーカーを探索する取り組みや高性能なフレキシブルウェアラブルセンサの開発、労災管理に向けたセンサ・運用システムの開発について3名の演者より話題提供頂きます。

セミナー講師

コーディネーター:東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 教授
         センサ&IoTコンソーシアム 会長 三林 浩二 氏

第1部 「メタボローム解析による疾患マーカーの探索と実用化に向けた取り組み」(14:10〜15:00)
 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 杉本 昌弘 氏
 【専門】データサイエンス・メタボローム

第2部 「FHE技術を用いたウェアラブル生体情報センサの開発」(15:05〜15:55)
 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 センシングシステム研究センター
 ハイブリッドセンシングデバイス研究チーム 技術顧問 竹下 俊弘 氏
 【専門】MEMS・センサ・ウェアラブルデバイス

第3部 「ウエラブルセンサを活用した『転倒などの労災管理(診える化)システムと新たな対策法(16:00〜16:50)
 横浜市立大学 公衆衛生学 客員教授(名誉教授) 杤久保 修 氏
 【専門】循環器病学、予防医学

セミナー講演内容

座長挨拶

東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 教授 / センサ&IoTコンソーシアム 会長 三林 浩二 氏


第1部「メタボローム解析による疾患マーカーの探索と実用化に向けた取り組み

慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 杉本 昌弘 氏

 代謝物を一斉測定できるメタボローム解析を用いて、血液・尿・唾液等から様々な代謝関連疾患のマーカー探索を実施してきた事例を紹介する。
 疾患識別のためには、測定した定量値の再現性が高くなるような工夫が必要である。
 成分分析だけでなく、検体採取やデータ解析の標準化等も含めて、これまでの取り組みを紹介する。


第2部 FHE技術を用いたウェアラブル生体情報センサの開発

国立研究開発法人 産業技術総合研究所 センシングシステム研究センター
ハイブリッドセンシングデバイス研究チーム 竹下 俊弘 氏

 我々はフレキシブルエレクトロニクス技術と極薄MEMS技術を組み合わせたフレキシブルハイブリッドエレクトロニクス(FHE)技術の研究開発を行っている。
 特にFHEデバイスの柔軟性、伸縮性を活かしたウェアラブル生体情報センサの開発を進めている。
 本講演では、開発中のFHE技術、生体情報センシングへの応用例、将来展望などについて紹介する。


第3部ウエラブルセンサを活用した『転倒などの労災管理(診える化)システム』と新たな対策法

横浜市立大学 公衆衛生学 客員教授(名誉教授) 杤久保 修 氏

 最近では労災死傷者数のトップは転倒事故になり、また転倒骨折は要介護の主要原因でもあるため、厚労省でも平成5年の重点政策に取りあげられている。人が立てるということは下肢筋力や高度な生体の立位バランス能力が必要で、立って歩行できることは健康の基本である。このため頭頂部に装着した3方向加速度センサを利用して下肢筋力(F)と水平バランス能力(B)を簡易かつ短時間(3分)で評価(見える化)できる“立位筋力バランス測定器”を開発したので紹介する。測定原理は、上下屈伸運動(加速度×体重=下肢筋力=F)、片脚立位水平方向バランス(B)を測定し立位能(F/Bの自然対数=LnF/B)を求め、両脚立位の開眼と閉眼のバランス差より視覚調節バランス能を自動的数値評価するものである。
 一方実際の現場に於いては、ストレスや疲労、身体活動やバラス状態、前日の睡眠状況などを側胸部に装着したウエラブルセンサ(VITALGRAM)で評価するシステムについても紹介する。
 転倒などの労災事故には、ストレスや疲労、睡眠障害、筋力低下、生活習慣(ライフスタイル:LS)やロコモや生活習慣病、職場環境など多くの因子が関与するが、その予防策としてウエラブルセンサ(腕時計型)を用いた生活習慣改善法について紹介する。
 特にストレスや疲労には短時間の仮眠が推奨されており、水素ガス併用によるRefresh-Chairや良質な睡眠が得られる水素枕なども紹介する。水素は疲労や睡眠の質改善のみならず生活習慣病予防にも役立つものと推定される。
 労務管理には、まず心身の活動状況や健康状態をウエラブルセンサにより数値的客観評価(見える化)を行い、それに基ずいた積極的な予防対策を実践することが肝要と思われる。


第4部 パネルディスカッション

オーガナイザー:東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 教授
        センサ&IoTコンソーシアム 会長 三林 浩二

セミナー詳細情報、お申し込み

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