~伝音難聴の簡易非侵襲診断/走査型インコンダクタンス顕微鏡/インプラント型医用センサ~
IoTの普及と共にセンサの重要性が増している中、先端センサ研究を行う大学とセンサで事業を行う企業との間で協調関係を築き、ビジネスモデルの検討やセンサ技術の検証等の議論を行う場として活動しているセンサ&IoTコンソーシアム。
コンソーシアムが主催(後援:サイエンス&テクノロジー)する本セミナーでは、中耳病変の非侵襲診断装置、細胞の構造を非接触で可視化可能なイメージング装置、インプランタブル型センサといった先端デバイス研究の最新動向を3名の演者が解説します。
セミナー講師
コーディネーター:早稲田大学 大学院情報生産システム研究科 教授 三宅 丈雄 氏
第1部 「新生児にも適用可能な伝音難聴の非侵襲診断装置の開発」(13:30~14:25)
金沢大学 理工研究域フロンティア工学系 准教授 博士(工学) 村越 道生 氏
【専門】生体工学、振動工学
第2部 「ガラスナノピペットを用いたバイオイメージング」(14:30~15:25)
名古屋大学大学院工学研究科 電子工学専攻 教授 博士(学術) 高橋 康史 氏
【専門】走査型プローブ顕微鏡、電気化学計測
第3部 「生体吸収性材料で構築するインプランタブル型体内計測デバイス」(15:30~16:25)
東京大学大学院工学系研究科 講師 博士(工学) 竹原 宏明 氏
【専門】体内医療デバイス、医用材料、集積エレクトロニクス
セミナー講演内容
第1部「新生児にも適用可能な伝音難聴の非侵襲診断装置の開発」
金沢大学 理工研究域フロンティア工学系 准教授 博士(工学) 村越 道生 氏
中耳病変にともなう伝音難聴の検査には,ティンパノメトリーという検査方法が広く適用されている。しかしその計測原理上、疾患を鑑別できないことがある。また、新生児では正しい結果が得られないことが知られており、そのためこの時期に適用可能な伝音難聴の検査法は存在しない。したがって新しい検査方法の開発が望まれている。
本発表では、中耳系の動的特性に基づく新たな伝音難聴の簡易非侵襲診断法および臨床における適用事例を概説するともに、本技術の医療機器導出に向けた取り組みについて紹介する。
第2部 「ガラスナノピペットを用いたバイオイメージング」
名古屋大学大学院工学研究科 電子工学専攻 教授 博士(学術) 高橋 康史 氏
超解像度顕微鏡などナノスケールの細胞の構造を、細胞が生きた状態で可視化することは、細胞の機能を理解するうえで不可欠である。
本講演では、このようなナノスケールのダイナミックな構造変化を可視化するために、ガラスナノピペットを用いて非接触で細胞の構造を可視化可能な走査型イオンコンダクタンス顕微鏡によるバイオイメージングを紹介する。
第3部「生体吸収性材料で構築するインプランタブル型体内計測デバイス」
東京大学大学院工学系研究科 講師 博士(工学) 竹原 宏明 氏
体内での安全性に優れる医用センサの次世代材料として、体内で分解されたのちに体外へ排出される生体吸収性材料が注目されています。
本セミナー講演では、生体吸収性材料で構築するインプランタブル型体内計測デバイスの研究開発と、今後新たに体内計測のための医用センサの活用が期待される医療ニーズについて紹介いたします。
セミナー詳細情報、お申し込み
セミナー詳細情報のご確認、またお申し込みに関しましては、以下よりご確認ください。センサ&IoTコンソーシアム会員と非会員でリンク先が異なります。