Sensor & IoT Consortium

持続可能なエレクトロニクスに向けた高機能サステナブル材料の活用技術と応用展開

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~セルロースナノファイバ・生分解性ソフトマテリアル・ナノカーボン~


IoTの普及と共にセンサの重要性が増している中、先端センサ研究を行う大学とセンサで事業を行う企業との間で協調関係を築き、ビジネスモデルの検討やセンサ技術の検証等の議論を行う場として活動しているセンサ&IoTコンソーシアム。

コンソ―シアムが主催(後援:サイエンス&テクノロジー)する本セミナーでは、バイオマス由来のナノカーボンや、セルロースナノファイバ、生分解性材料など、環境に配慮した注目の高機能材料とその活用をテーマに3名の講師が解説します。

セミナー講師

コーディネーター:山形大学大学院 有機材料システム研究科 准教授 長峯 邦明 氏

はじめに (13:30~13:35)
 山形大学大学院 有機材料システム研究科 准教授 長峯 邦明 氏

第1部 「酸化・機械的処理・化学修飾を駆使したナノカーボンの創出と機能材料への応用」(13:35~14:30)
 岡山大学 異分野融合先端研究コア 研究教授 博士(工学) 仁科 勇太 氏
 【専門】合成化学、炭素材料学

第2部 「濡れてもショートを起こさないセルロースナノファイバー」(14:35~15:30)
  大阪大学産業科学研究所 教授 博士(農学) 能木 雅也 氏
 【専門】木質材料

第3部 「環境に優しいソフトマテリアルによるロボティクス」(15:35~16:30)
  電気通信大学 情報理工学研究科 機械知能システム学専攻 助教 博士(理学) 新竹 純 氏
 【専門】ソフトロボティクス

セミナー講演内容

第1部 「酸化・機械的処理・化学修飾を駆使したナノカーボンの創出と機能材料への応用」

岡山大学 異分野融合先端研究コア 研究教授 博士(工学) 仁科 勇太 氏

 活性炭、カーボンブラック、黒鉛などのカーボン材料は、電極材料など付加価値が高い製品として利用されてきた。ナノカーボンは従来のカーボン材料を凌駕する性能を発揮するとして期待されているが、価格が高く、思うように実用化が進んでいない。そのため近年は、理想的なナノカーボン(例えば単層カーボンナノチューブや単層グラフェン)ではなく、欠陥や積層を許容して量産性に優れたナノカーボンを、いかに使いこなすかが鍵となっている。本講演では、安価な黒鉛やバイオマスからナノカーボンを創出し、それらの機能開拓について紹介する。


第2部 「濡れてもショートを起こさないセルロースナノファイバー」

大阪大学産業科学研究所 教授 博士(農学) 能木 雅也 氏

 ウェアラブルデバイスや野外モニタリングセンサにおいては、汗や雨水によるデバイス回路の短絡防止が重要な問題となる。従来は、水の侵入を阻止するというコンセプトのもと、パッキンやポリマー封止が活用されてきた。しかし、セルロースナノファイバー薄膜を併用すれば、それら封止材が破損して水が浸入しても、短絡は発生しない。
 本講演では、その他に、セルロースナノファイバーを用いた生分解湿度センサの紹介や、サスティナブル素材として木質資源の正しい活用方法などに関しても紹介する予定である。


第3部 「環境に優しいソフトマテリアルによるロボティクス」

電気通信大学 情報理工学研究科 機械知能システム学専攻 助教 博士(理学) 新竹 純 氏

 ソフトマテリアルによるロボットは、人間社会や自然環境における広範な利用が見込まれています。その一方で、ロボットの活動の幅が広がるにつれて、環境破壊や環境負荷の増大を招くことが懸念されます。この問題の解決策として、土に還ることのできる材料である、生分解性材料をロボットに導入することが挙げられます。本講演では、生分解性を持つソフトマテリアルを用いたアクチュエータやロボットの研究事例について説明するとともに、サステナブルなロボティクスを展望します。

セミナー詳細情報、お申し込み

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