イベント/公開シンポジウム(2019/10/11)

講演①バイオセンシング技術

講演①バイオセンシング技術

「昆虫の嗅覚機能を活用したセンシング技術の実用化への取り組み」
 光野秀文氏 (東京大学 先端科学技術研究センター 助教)

 

 環境中のごく微量の化学物質を検出する生物の嗅覚は、バイオセンシング技術のひとつとして注目されている。我々は、生物のなかでもさまざまな匂い環境に適応して進化してきた昆虫の嗅覚機能に着目して、多様な社会ニーズへ幅広く適用できる匂いセンシング技術の開発を進めている。本講演では、昆虫がもつ優れた嗅覚のしくみを述べるとともに、その機能を再構築して開発したカビ臭成分や体臭成分を蛍光変化として可視化する「センサ細胞」、匂いの発生源を探索する「センサ昆虫」などの検出原理から実用化に向けた取組みについて紹介する。 

 

 

「バイオセンサの技術開発と事業化 -PHC(株) における使い捨て型血糖センサの開発・事業化事例-」
 池田信氏 (PHC株式会社 診断薬事業部 部長)

 

 糖尿病の恐ろしさは、高血糖状態が引き起こす合併症の併発にある。合併症の防止には、患者様ご自身が自らの血糖値を知り、自ら血糖値を管理することが非常に重要である。
 国家プロジェクト(生物燃料電池の開発)に端を発する電気化学式バイオセンサの開発の結果として、我々は、1991年に患者様ご自身が簡便に使用することができる使い捨て型血糖センサの事業化に成功した。以来、継続的な要素技術開発に基づく改良を進め、現在に至っている。本講演では、事業化に至るまでの経緯、着目した要素技術、そして事業化以降の20数年にわたる技術開発の変遷について紹介する。


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